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UKショック(職)! ダイバーシティ・マネジメント あるいは単純なる方法

UKショック(職)! ダイバーシティ・マネジメント あるいは単純なる方法

在英10年目、外資系企業のヨーロッパ本部が有るイギリスの会社でマネージャーの職についています。

部員は私を含めて8名。多様な国籍、人種で構成されています。また部長という役職柄、他の部署との折衝も多く、ヨーロッパ、アフリカ、アジア、北南米と様々なバックグラウンドを持つメンバーと仲良く?仕事してます。

様々な人種の人と仕事するのは大変かと聞かれると、「はい大変です。」と最初は応えていましたが、慣れてしまうと結構楽です。

そこで今回は、「ダイバーシティ・マネジメントで失敗しない3つのコツ」と言った感じで書きたいと思います。

(*ダイバーシティというと国籍・人種だけではなく、性別・年齢・宗教などの多様性も有りますが、今回は国籍・人種にフォーカスして書いてます。)

1.各自の出身地の文化より、現地の法律やルールを学ぶ。

まずは各自の出身地によって文化や習慣、やり方、当たり前、コモンセンスって言うのが違います。その各自の違いを学ぶに越した事はないですが、その前にまず現地(私の場合はイギリス)での仕事をする上での法律や共通意識はどうなっているか?をしっかり学ぶ事です。

例えば、面接時には年齢を聞いてはいけないとか、〇時間以上働いた場合は〇分の休憩を取らなければならず連続〇時間以上は働いてはいけないとか、働く際での基本的なルールが有ります。

それを知らずに自国でやっている同じ方法でこちらでやると、後で法律違反などで従業員から訴えられる可能性も有ります。多様性をまとめる為にも、まずは現地のルールを知ってそれにしっかり従う。これが出来れば、いくら相手が「私の国ではこうだ!」と言っても「この国ではこうだから、従ってね。」と言えば終わりです。

2.空気よりルール。

次にチームのルール作り。日本では以心伝心、空気を読み合って暗黙の了解が出来たりしますが、多様性のあるチームでは空気を読んでくれる事を期待しても読んではくれません。また空気を間違って読みます!!! 

しっかり、これがこのチームのルールですと明確化し出来ればメールやグループチャットでも証拠を残しておきましょう。

また役割や守備範囲もしっかり明確にした方が良いです。自分の仕事だと思っていないと、仕事を頼んでも心の中でIt’s not my job、、、とか思われたりハッキリ言われる事も有ります。なので、仕事の範囲はどこまであって、たまにこういう部分もヘルプを頼む事が有るなどを伝えておいた方が良いです。決して向こうから空気を読んで助けて貰ったり、期待するべきでは有りません。

よくJob型とMembership型の働き方という話が有りますが、基本的にイギリスもJob型なので仕事の役割を明確化しておきましょう。

3.違いを活かす、楽しむ

よく間違い(Wrong)じゃやなくて違い(Different)なんだという話が有りますが、明らかに間違いじゃないか?と思う事も沢山有ります。それでも多様性に溢れた職場は楽しいです。何故かと言えば、その違いが面白いし仕事にも活かされます。

まず違いを活かす方法ですが、自分が考えもしないアイディアや情報・経験をそれぞれ持っているので、会議をしたり話をしていると自分の知らない事や考えない事がポンポン出てきます。

またロンドンには、お互い自国のコミュニティに緩くか深くかは別として所属している人も多く、そこからの情報なんかも参考になります。

1番・2番となんか多様性の良さというよりは、難しさにどう対処するかという話になっていますが、実はこの1番・2番が出来ていれば、後は多様性の良さが出てきます。この1番・2番をなぁなぁにしていると、多様性の良さ以上にそのせいでチームが混乱したり不平不満が出たりします。

皆が違う考えを持ち、文化やバックグラウンドを持ち、コミュニティを持っているからこそ、違うアイディアが出てきてそれが活きるって事は本当に良く有ります。これは多様性の強みであり、面白さです。

自分と似た人達と集まり仕事するのは、非常に安心だし安定するし楽な部分も有るし一致団結しやすい部分も有ります。なのでもしかしたら、スタートアップなどの時は同じ人種で固めるのも良いと思います。ただ多様性は葛藤や衝突を克服した後には、大きな成長や効果も期待できます。

最後に一つ。これは会社のメリットという訳ではないですが、個人としてもやっぱり会社の仲間との人脈やネットワークは大切で、自分では知りえない情報とか沢山得られます。

ランチの時間に何気なく話すそれぞれの国の歴史や政治・経済の話しは勉強になるし、インド人から人気の美味しいインド料理屋とか、中国人コミュニティで流行しているアプリとか、普段は当たり前に会話していますが、その積み重ねが自分の教養範囲と許容範囲を広げていってくれているなと感じる今日この頃でした。