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UK食!!! アニマルウェルフェアって何? 老舗デパートがフォアグラの販売を中止した理由。

UK食!!! アニマルウェルフェアって何? 老舗デパートがフォアグラの販売を中止した理由。

イギリスに来て様々な「食」に関するショックが有りましたが、それは味や値段だけでは有りません。10年前、日本にいる時は余り考えた事も無かったアニマルウェルフェアという事をイギリスで知るようになりました。フリーレンジの卵とか、MCSのラベル、そして時よりロンドン中心部で見かけるデモなどをきっかけにアニマルウェルフェアという観点を知る事が出来ました。今回は、アニマルウェルフェアについて深堀したいと思います。

老舗デパート、フォートナム・メイソンがフォアグラの販売を中止

というニュースが今年の2月当たりにツイッターで発見し読んで見る。どうやらフォアグラの売り上げが悪いとか人気が無いという訳ではなく、アニマルウェルフェアという観点からフォアグラは禁止すべきという個人・団体からの抗議の声が大きくなりフォアグラをこれ以上は購入しないという結論に至ったようだ。

もともとイギリスでは2006年にフォアグラの生産方法が非常に残酷だという事で生産は中止されていました。しかし、フランスなどからの輸入は禁止されておらず現在も普通に購入可能。ただ「フォアグラを販売している=動物を大事にしていない」というイメージ悪化を恐れる大手スーパーや老舗デパートは既にフォアグラ販売を数年前から中止しており、販売を継続していたフォートナム・メイソンが動物愛護団体からターゲットにされたという恰好。

世界3大珍味と言われるフォアグラ

アニマルウェルフェアとは?

それでは、基本に立ち返ってアニマルウェルフェアとは何か?について。

アニマルウェルフェアは「動物の生活と死に関わる環境と動物の身体的・心的状態」と定義され、アニマルウェルフェアを考える上での指針として下記5つの自由を国際獣疾事務局(OIE)は提示しています。https://www.oie.int/en/ 

  • 飢え、渇き、栄養不良からの自由
  • 恐怖、苦悩からの自由
  • 物理的、熱の不快さからの自由
  • 苦痛、傷害、疾病からの自由
  • 通常の行動様式を発現する自由

これは畜産業に関わらず、ペット・サーカス・動物園・水族館なども対象です。

簡単に言うと、、、「動物をイジメるな!!!!」

それが「食」の方へ向くと「動物を食べるなぁ!!!」「動物を食べる機会を減らそう!!!」「動物を食べる際には、最大限動物をリスペクトした方法にしよう!!!」という感じになっています。実際、イギリスで行ったアンケートで肉を食べなくなった理由にアニマルウェルフェアが一番多かったという結果も出ています。

Chart showing survey results on why vegetarians and non-meat eaters cut down, or intend to cut down, on meat.

「いただきます」の意味

皆さんは、アニマルウェルフェアについてどう考えていますか? イギリスにいれば、レストランにはヴィーガン用のメニューが有り、イギリスに長期間いる方はヴィーガンの知り合いも数人はいるのではないでしょうか? 私もヴィーガンの友人が数人いますが、その中で凄く親しい人がいます。

彼女は屠畜の現状などのドキュメンタリーを見てヴィーガンになり、10年以上貫いています。彼女と一緒に食事を食べる時は、一人だけ違うメニューを作るか全員ヴィーガンメニューを食べます。彼女からは一切、肉食への批判を聞いた事は有りません。ただ自分は食べないというだけです。ただヴィーガンの中には過激派もいて、肉食全てを否定するという人もいます。

アニマルウェルフェアの団体が指摘するように、動物虐待に近いような飼育環境や動物絶滅を招く様な乱獲には反対です。ただ私は肉も魚も大好きですし、牛乳も飲みます。その行為が間違っていると思った事は有りません。だって動物も肉食動物なら動物を食べる訳だし、草食動物も草という命を食べまくっている訳ですし。皆、命を頂きながら生きており、それは自然な事だと思います。

私が大事にしているのは、食事をする際に「いただきます」と毎回言う事です。外国の友人と食べる時も言います。このお肉、お魚、野菜、穀物の命を「いただいている」。それによって自分が生かされている。それによって力を貰っている。この「頂いている命」を粗末にしないよう、自分自身がしっかりと生きなければと思う。残さず綺麗に食べようと思う。食事に関わる人や自然に感謝出来るようになる。そうした気持ちの積み重ねが地球環境を良くしていくと信じています。

という事で今回はアニマルウェルフェアという考えと現状、それに関する自分の気持ちを書いてみました。「食」って毎日関わっている事だからこそ、しっかりと向き合いたいなぁと思います。イギリスの生活でアニマルウェルフェアという考えに出会った事で、深く向き合う事が出来ました。